1.ウインターコスモスの基本情報
ウインターコスモスについて見ていきましょう!
■分 類:耐寒性多年草
■原 産:南米、メキシコ
■学 名:Bidens laevis
■別 名:ビデンス・ラエビス
■花言葉:またの機会に、幸せな思い出
■開花期:9~12月
ウインターコスモスの鉢植えや苗が買えるお店
ウインターコスモスを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
花屋やネットで購入できます。
2.ウインターコスモスの特徴
一般にウインターコスモスと呼ばれるのは、秋~冬に咲く「ビデンス・ラエビス種」です。
主に南米やメキシコに分布しており、夏の暑さ・冬の寒さに強い多年草です。生育旺盛なので、放っておくと草丈は1.5~2mにもなります。
名前のとおりコスモスに似た花を咲かせますが、コスモスの仲間ではなくキク科の植物です。
- 日当たりがよく水はけのよい場所で育てる。
- 開花前の9~10月に切り戻すと、草丈をコンパクトに咲かせられる。
- 寒さに強いので、基本的には戸外で越冬できる。
- 生育旺盛なので毎年植え替える。
- 株分けと挿し芽で増やすことができる。
3.ウインターコスモスの育て方
苗からの育て方
春と秋に出回るポット苗を購入して育てます。
▼良いもの
・株元がしっかりしているもの
・徒長していないもの
・節間が詰まっているもの
・下葉が黄変していないもの
春に植えるとその年に咲き、秋に植えると翌年に咲きます。
用土 | 水はけのよい土。 赤玉土(小)6、腐葉土3、パーライト1の配合土など。 |
元肥 | 緩効性化成肥料 |
- 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
- 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
- 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
- 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
- たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
場所 | 日当たりのよい場所 |
土壌 | 水はけのよい土を好む |
元肥 | 緩効性化成肥料 |
- 苗を植える2週間くらい前から、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
- 植え穴をあけて根鉢をくずさないように置きます。
- 深植えしないように注意して、軽く押さえて安定させます。
- 株元にたっぷりと水を与えます。
4.ウインターコスモスの手入れ
▼水やりのタイミングは?
土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。
冬は控えめにして、やや乾燥気味に管理します。
▼水やりの方法と注意点は?
花・葉・茎に水が直接かからないように、鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。
▼水を与えすぎると根腐れの原因に
土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。
根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。
植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。
ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。花・葉・茎に水が直接かからないように、静かに与えましょう。
9~12月の開花中に、月に1~2回程度、1000倍液肥を与えます。
開花中に咲き終わった花はひとつずつ丁寧に摘んでいきましょう。
しおれた花をそのまま放っておくと、養分が種を作るために使われるので、開花期が短くなってしまいます。
また、しおれた花は病害虫の原因になるので、落ちた花びらなどもこまめに拾って清潔に保つようにしましょう。
放っておくと草丈がぐんぐん伸びてしまうので、開花前の9~10月頃に切り戻すと、伸びたわき芽がすぐに花芽になり、草丈をコンパクトに抑えて咲かせることができます。
寒さに強いので、戸外で冬越しすることができます。ただし、強い霜や雪の心配がある場合は、軒下や室内に移動させると安心です。
生育がとても旺盛で根詰まりを起こしやすいので、毎年植え替えましょう。根鉢を崩さないように注意して、新しい用土でひと回り大きな鉢に植え替えます。
掘り上げた株の根についている土を落として、清潔なハサミなどで切り分けて、同じ大きさの鉢に新しい用土で植えつけます。
- 充実した茎の先端を10cmほど切り取ります。この切り取った部分を「挿し穂」といいます。
- 挿し穂の下半分にある葉を摘み取ります。
- 土に挿す部分をカッターで「斜め」に切って、吸収効率を上げます。
- 切り口を、水の入った容器に30分~1時間ほど浸けておきます。葉は水に浸けないようにします。
- 発根剤を切り口につけます。なければそのまま挿しても大丈夫です。
- 湿らせた挿し芽用土に植えます。棒で土に穴をあけて、挿し穂をさして土で固定します。
- 静かにたっぷり水を与えます。
- 直射日光を避け、半日陰で管理します。用土の表面が乾いたら水をやります。
- 少しずつ日に当てる時間を増やし、3~4週間したら、手で軽く引っ張ってみます。抜けずに手応えがあれば発根しています。
- 発根したら丁寧に掘り出し、1株ずつポットや鉢に移植して育てます。
5.ウインターコスモスに発生する病気と害虫
▼症状
肉眼では見えないほどの小さな虫で、葉裏に寄生して汁液を吸います。初期段階では白い斑点が残り、やがて白っぽいカスリ状が広がります。食害が進むと、花や葉の色があせて生育を阻害します。
▼発生時期
3~10月(夏の高温乾燥時に多発)
▼予防と対策
- 早期発見、早期防除が大切です。
- 水を嫌うので、潜んでいる葉裏から水を吹きかけて繁殖を抑えます。
- 高温乾燥を好むので、風通しをよくします。
- 専用の殺ダニ剤で対処します。
▼症状
緑色や黒色をした小さな虫が群がって大量に発生します。植物に寄生して汁液を吸うため、生育がそこなわれます。甘い分泌液を出し、これにアリが集まるためアリマキとも呼ばれます。また、ウイルスを媒介して多くの病気を誘発します。
▼発生時期
4~6月、9~10月がピーク
▼予防と対策
- 日当たりと風通しをよくし、発見したらすぐにピンセットや割り箸などでつまんで捕殺します。
- 反射光を嫌うので、アルミホイルを敷いておくと寄り付きにくくなります。
- アブラムシに牛乳を直接吹きかけると窒息死します。
- 殺虫剤には比較的弱いので、市販の薬剤で簡単に退治できます。
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