プリムラの育て方

プリムラ

1.プリムラの基本情報

プリムラについて見ていきましょう!

プリムラの基本情報
■科 目:サクラソウ科
■分 類:春まき一年草/耐寒性多年草
■学 名:Primula
■別 名:セイヨウサクラソウ
■花言葉:開運、初恋、永遠の愛
■開花期:早春(11~5月)

プリムラの鉢植えや苗が買えるお店

プリムラを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

2.プリムラの特徴

特徴

プリムラは、サクラソウ科サクラソウ属の植物で、ヨーロッパやアジアなどに広範囲に自生し、500種以上の原種が知られています。

別名をセイヨウサクラソウといいますが、日本で「プリムラ」とよばれるのは外来種のことを指しており、日本の原生種であるサクラソウは含みません。

プリムラの代表的な品種として、ポリアンサ、ジュリアン、オブコニカ、マラコイデスがあります。
マラコイデスだけが一年草ですが、他の多年草の品種も夏を越すのが難しいので一年草として扱うこともあります。

プリムラは、草丈は5㎝~40㎝くらいで、花色は、赤、ピンク、白、黄、オレンジ、青、紫、複色などがあります。
プリムラは、春の訪れを告げる代表的な草花で、初心者にも育てやすい植物です。

育て方のポイント

夏の暑さに弱いので、風通しのよい半日陰で育てます。

3.プリムラの育て方

育て方

プリムラは、種から育てる方法と、市販の苗を購入して育てる方法があります。
初めて栽培する場合は、苗から育てるのがおすすめです。
市販の苗は、9月頃から園芸店やホームセンターなどで入手することができます。

市販の苗は、温かい温室で栽培されたものが多いので、1週間ほど寒さに慣らしてから植えるようにします。
購入したら、昼は戸外の寒風の当たらない場所に置き、夜は室内の明るい場所に置きます。

庭植えの場合は、夏に半日陰になる落葉樹の下などの場所が適しています。
庭土に腐葉土をすき込み、緩効性化成肥料を施します。
株間は20~25cmほど空けて植え付けます。

鉢植えの場合は、4号鉢(直径12㎝)に1株が目安です。
用土は、市販の草花用培養土を使用すると手軽です。
用土を自分で作る場合は、赤玉土小粒6、腐葉土3、酸度調整済みピートモス1などの割合で配合し、緩効性化成肥料を施します。

種から育てる場合は、品種にもよりますが、5~6月に種まきを行います。
ビニールポットなどに種まき用の土を入れて、ポットの底から吸水させます。
好光性種子のため、覆土はしません。
土が乾燥しないようにして、明るい涼しい場所で管理します。
9月下旬頃にポットの底から根が出てきたら、鉢や庭に植え付けます。

4.プリムラの手入れ

水やり

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
水やりの際は、花や葉に水がかからないように、株元に静かに水やりをします。
過湿に弱いので、水のやりすぎに気を付けます。
庭植えの場合は、日照りが続いた場合以外は、水やりの必要はありません。

追肥

植え付け時に、元肥として緩効性化成肥料を施しておきます。
追肥は、真夏を除いて、月に1回、化成肥料を置き肥にするか、薄めた液体肥料を月に2~3回施します。

花がら摘み

開花中は花びらが萎れたら、こまめに花がら摘みを行います。花茎の付け根から切り取ります。
花がすべて咲き終わったら、枯葉を取り除いて、風通しのよい涼しい場所で管理します。

増やし方

種まきや株分けで増やすことができます。
株分けは、9月頃に株を掘りあげて、古い土を落として株を均等に分けて鉢に植え付けます。

植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりを起こしやすいので、毎年、9~10月に植え替えます。
鉢は一回り大きな鉢を用意して、新しい用土に植え替えます。

5.プリムラに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

主な病気には、灰色かび病があります。
灰色かび病は、カビが原因の病気で、梅雨のジメジメした時期に発生しやすくなります。
葉に小さな灰色の斑点ができ、しだいに拡大して病斑部が腐ってしまいます。
発病した部分は、すみやかに切り取って拡大を防止します。
水のやり過ぎなどの多湿が原因ですので、風通しを良くして病気を予防します。

主な害虫

主な害虫として、アブラムシ、ヨトウムシ、ナメクジが発生することがあります。
アブラムシは、茎や葉に集団で寄生し、植物の栄養を吸汁して株の生育を阻害します。
ウイルス病を媒介することもあるので、早めに殺虫剤で駆除します。
アブラムシは薬剤に弱いので、オルトラン粒剤などを株元にまいて、防除します。

ヨトウムシは、蛾の幼虫で夜行性であり昼間に姿を見せることはあまりありません。
新芽を好みますが、新芽以外にも葉を食害することが多く、駆除をしない限りどんどん葉が食べられてしまいます。
見つけ次第すぐに捕獲し、ヨトウムシが見当たらない場合は、オルトラン水和剤などを利用して駆除をするようにします。

ナメクジは、多湿を好み、新芽や若い葉を食害します。
日中は鉢底や落ち葉の下などに潜み、夜間に活動するので発見が困難です。
水の与え過ぎに注意し、風通しをよくして多湿環境にならないように気を付けます。

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