デルフィニウムの育て方

デルフィニウム

1.デルフィニウムの基本情報

デルフィニウムについて見ていきましょう!

デルフィニウムの基本情報
■科 目:キンポウゲ科
■分 類:秋まき一年草、耐寒性多年草
■学 名:Delphinium
■別 名:オオヒエンソウ
■花言葉:清明、慈悲
■開花期:初夏(5~8月)

デルフィニウムの鉢植えや苗が買えるお店

デルフィニウムを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

2.デルフィニウムの特徴

特徴

デルフィニウムは、キンポウゲ科デルフィニウム属の総称で、北半球の温帯各地とアフリカの山岳部に200種以上が知られています。
本来は多年草の植物ですが、日本では北海道や高冷地以外では夏越しが難しいため、園芸的には一年草として扱われています。

ヨーロッパ原産種をもとに多くの園芸品種が作られ、大輪八重咲きのエラータム系、繊細なシネンセ系、矮性のベラドンナ系が代表的です。
花色は、青、紫、白、ピンク、赤、黄色などがあり、澄んだ青色は特に人気があります。
フラワーアレンジメントの素材としても人気が高く、切り花のほか、鉢花やポット苗が流通しています。

育て方のポイント

日当たりと水はけが良く、風通しの良い場所で育てます。

3.デルフィニウムの育て方

育て方

デルフィニウムは、日当たりと水はけが良く、風通しの良い場所で育てます。
高温多湿や蒸れに弱いため、梅雨の時期は株が混みすぎないように気を付けます。
また、夏の暑さや直射日光にも弱いため、7月~8月は半日陰の場所に移動させたり、日除けを施すようにします。

デルフィニウムは、種まきから育てることもできますが、かなり難しいので、初心者の場合はポット苗を植え付けると簡単に育てることができます。
ポット苗は、春と秋に園芸店やホームセンターなどで流通します。
植え付けの適期は、3月~4月、10月~11月です。

庭植え場合は、日当たりと水はけのよい場所を選びます。
植え付け2週間前に、庭土を掘り起こして、苦土石灰を混ぜて良く耕しておきます。
植え付け1週間前に堆肥や腐葉土を混ぜ、緩効性化成肥料を施します。
株間は、30㎝ほどあけて植え付けるようにします。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使用すると手軽です。
用土を自分で作る場合は、赤玉土小粒7、腐葉土3などの割合で配合し、緩効性化成肥料を施します。

種から育てる場合は、9月~10月に種をまきます。
発芽適温は15℃ですので、涼しくなった頃が適期です。
平鉢や育苗箱に清潔な用土を入れ、重ならないよう種をまいて、土を5㎜ほど被せて、たっぷりと水をやります。
発芽まで2~3週間かかりますので、土が乾燥しないように管理します。
発芽して、本葉が2~3枚になったら育苗ポットに移植し、本葉が5~6枚になったら、鉢や庭に植え付けます。

4.デルフィニウムの手入れ

水やり

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
その際、花や葉や茎に水がかからないようにします。水がかかると、花が傷みやすく、株が蒸れてしまいます。
庭植えの場合は、植え付け時にたっぷりと与えますが、その後はほとんど不要です。

追肥

植え付け時に、あらかじめ緩効性化成肥料を施しておきます。
追肥は、生育期に薄めた液体肥料を月に1~2回与えます。

花がら摘み

花を咲かせた茎は、株元で茎を切り取ります。
次の花を咲かせるため、株元から育っている新しい茎は2~3本残し、他の細い枝は取り除きます。こうすることで、わき芽が成長して次の花を咲かせます。

増やし方

種まきで増やすことが出来ますが、難易度は高めです。
多年草の場合は、挿し芽や株分けで、増やすことができます。
挿し芽は、春に伸びた芽を10cmほど切って、バーミキュライトに挿します。
株分けは、1株に3~5芽ほどがつくように根を切り分けます。

植え替え

一年草として扱う場合は、植え替えの必要はありません。
多年草として育てている場合は、3年に1回、株分けを兼ねて植え替えます。

5.デルフィニウムに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

主な病気に、うどんこ病が発生することがあります。
高温多湿の環境で発生しやすいカビが原因の病気です。
葉や茎がうどん粉をまぶしたように白くなり、放置すると光合成ができなくなって枯れてしまいます。
日光が良く当たるようにし、風通しを良くして予防します。薬剤で予防することもできます。
病気が発生した場合は、感染拡大を防ぐため、発病した葉を取り除きます。

主な害虫

主な害虫として、ヨトウムシやナメクジがいます。
ヨトウムシは蛾の幼虫で、夜行性のため夜間に活動して、新芽や葉を食害します。
ヨトウムシが見当たらない場合は、根元の土を少し掘り起こして見つけ次第捕殺します。
オルトラン水和剤などの薬剤で予防することもできます。

ナメクジは、日中は鉢底や落ち葉などに潜み、夜間に新芽や若い葉を食害します。
夜間に活動するため発見が困難ですので、ナメクジの這った後を追跡して捕殺します。
水の与え過ぎに注意し、風通しを良くして多湿環境にならないようにします。

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