アブチロンの育て方

アブチロンの花

1.アブチロンの基本情報

アブチロンについて見ていきましょう!

アブチロンの基本情報
■科 目:アオイ科
■分 類:非耐寒性常緑低木
■学 名:Abutilon
■別 名:ウキツリボク
■花言葉:尊敬
■開花期:夏(6~10月)

アブチロンの花苗や種が買えるお店

アブチロンを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

アブチロンのつる状のものは、別名チロリアンランプなどとも呼ばれています。
比較的寒さに強く、関東以南の暖地では露地植えして楽しむことが出来ます。

2.アブチロンの特徴

特徴

花が咲く期間が長いことで知られるアブチロンは熱帯花木の1つで、花房が下方へ垂れ下がるように見事な姿となっていくのが特徴です。
原産地はブラジルであり、現在は多くの品種が存在しています。
別名のウキツリボク(浮釣木)は、この形状から名づけられたといわれています。

基本的に低木ですが、中には半つる性のものもあり、どんどん増えてボリュームが出ると生垣のようにもすることができます。

育て方のポイント

アブチロンの育て方のポイントは、耐寒性があまり高くありませんので、関東以西の地域では庭木として、関東北部からは冬期には室内で管理するようにします。また、アブチロンは北風に弱いですので、なるべく風の当たらない場所を選ぶようにします。

他の花木に比べてもそれほど手がかからず、長い間花を咲かせてくれるアブチロンは、育てやすい花だと言えます。

3.アブチロンの育て方

育て方

アブチロンを育てる方法として最近多いのが、鉢植えです。
鉢植えの場合、開花期が長く、下垂して咲くアブチロンの特徴的な姿を楽しむことができます。育てはじめは、鉢植えでも庭植えでも、種からよりは苗を手に入れる方がうまくいきやすいでしょう。

使用する用土ですが、アブチロンの良く伸びる根に合わせて、鉢植えの場合には特に水はけの良いものを選ぶのがポイントです。有機質が豊富に含まれている土であればそれで十分ですが、自分で配合する際には、赤玉土小粒7:腐葉土:3という割合にします。

アブチロンは熱帯地方出身の花ですが、耐暑性はあまり高くありません。
庭植えの場合はまず、北風や日光が直接当たらない場所を選びます。そして用土は腐葉土を多く含めるようにしましょう。

アブチロンは花期が長いので、鉢植え・庭植えどちらの場合においても元肥は必ず必要になり、生育中は追肥を心がけます。追肥をしてあげることで、少し肌寒い4月から本格的な冬直前の11月くらいまで花を咲かせ続ける品種もあります。

4.アブチロンの手入れ

水やり

水やり

アブチロンの水やりは適宜行い、土が乾き過ぎないように保ちます。水のあげ過ぎは、根腐れに繋がりますので避けます。

追肥

アブチロンの追肥は常に念頭に置き、時々施すことで花期を長く楽しめるようにします。アブチロンの木立性品種は直射日光を避け、つる性品種は日当たりに置くようにします。

花がら摘み

花期が長い品種は花がら摘みも定期的に行う必要がありますが、アブチロンは花の終わりには自然に花が落ちますので、基本的に放置で構いません。
花がら摘みをしてあげると、下からどんどん花芽が出てきやすくなり、生育もぐんとアップします。

増やし方

アブチロンの増やし方は、さし木が有効です。アブチロンの寿命はそれほど長いわけではありませんので、気に入った品種であればさし木で苗を用意しておくことをおすすめします。
さき木にできる時期は5~10月です。

植え替え

アブチロンを鉢植えで育てていく場合には、毎年植え替えを行うようにします。寒さに弱いため、最適な植え替え時期は、春~晩夏になります。
鉢植えのサイズは、一回り大きいものを用意します。苗が大きくなり過ぎた時には、切り戻しをするという方法もあります。

5.アブチロンに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

アブチロンがかかりやすい病気は、ほとんどありません。

主な害虫

アブチロンは、害虫がつきやすいと言われるアオイ科に属していますが、基本的に丈夫な花木としても知られています。
発生は少なめですが、主な害虫としてあげられるのはハムシです。ハムシはアブチロンの葉を食害しますので、葉にいつもと違った様子を見つけたら要チェックです。

枯れる原因

アブチロンを育てていく上で気を付けたいのは、枯死です。枯れる原因で考えられるのは寒さ、強い日光(品種による)、根詰まり、寿命などがあります。
庭植えで越冬が可能なのは関東以西、関東南部ですので、それ以外の地域では霜に当たる前に室内に入れます。

アブチロンは庭植えでも鉢植えでも水はけに注意し、特に鉢植えでは根詰まりを起こさないように植え替えを視野に入れておきます。
葉が少し枯れてきたり、生育が衰えたと思ったら、まずは根詰まりを疑ってみてください。

アブチロンの生育が盛んになる夏の間は、特に枯れはじめることが多いので注意が必要です。
生育していく間は、水やり、追肥、水はけに気を付けます。

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