ペチュニアの育て方

ペチュニア

1.ペチュニアの基本情報

ペチュニアについて見ていきましょう!

ペチュニアの基本情報
■科 目:ナス科
■分 類:春まき一年草/半耐寒性多年草
■学 名:Petunia
■別 名:ツクバネアサガオ
■花言葉:あなたと一緒なら心がやわらぐ、心のやすらぎ
■開花期:初夏(3~11月)

ペチュニアの鉢植えや苗が買えるお店

ペチュニアを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

2.ペチュニアの特徴

特徴

ペチュニアは、原産地は南米で、本来は多年草ですが、日本では越冬が難しいので一年草として扱うのが一般的です。
日本では、古くから品種改良が盛んに行われてきて、高温多湿や雨に強い品種も出回り、毎年新品種が発売されています。

花形は、アサガオに似た漏斗(ろうと)形で、花色は、赤、ピンク、黄、青、紫、白、複色があります。
花の大きさも7~10㎝の大輪系と、3~5㎝の小輪系のタイプがあり、一重咲きのほかに八重咲きのものもあります。
真夏は花数が少なくなりますが、開花期間が長いことが特徴で、花壇や鉢植え、ハンギングなどに幅広く利用されています。

ペチュニアは、公園や花壇などで見かけることも多い丈夫な植物で、初心者にも育てやすく、ガーデニングで人気の草花です。

育て方のポイント

日当たりと水はけが良く、風通しの良い場所で育てます。

3.ペチュニアの育て方

育て方

ペチュニアは、日当たりと風通しのよい場所が適しています。
花や葉が生い茂ると株が蒸れてしまい、腐って枯れることがありますので、梅雨の季節は風通しを良くします。
花に雨が当たると傷むので、鉢植えの方が管理しやすいのでおすすめです。

ペチュニアは、種まきと苗から育てることができますが、種が非常に細かくて取り扱いが難しいため、市販のポット苗を利用すると簡単です。
市販のポット苗は、3月頃から園芸店やホームセンターなどで出回ります。

庭植え場合は、日当たりと風通しのよい場所を選びます。
用土は、庭土に堆肥や腐葉土を混ぜ込んでよく耕し、緩効性化成肥料を施します。
株間は、20~25cmほどあけるようにします。
ナス科植物の連作障害が出やすいので、毎年植え場所を替えて、他のナス科植物との連作も避けるようにします。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使用すると手軽です。
自分で用土を作る場合は、赤玉土小粒5、腐葉土3、ピートモス2などの割合で配合し、緩効性化成肥料を施します。

種まきから育てる場合は、4~5月が適しています。
セルトレイや育苗箱に用土を入れて湿らせておきます。
種子はごく小さいので、厚播きにならないようにして、覆土はしません。
種まき後は、霧吹きで水を吹きかけてあげます。

用土の乾燥に注意し、日陰の涼しいところで管理すると1週間ほどで発芽します。
本葉2〜4枚のときに育苗ポットに移植し、よく日に当てて本葉6〜7枚になったら、
手で軽く根をほぐしてから花壇や鉢に植え付けます。
また、本葉10枚になったら、摘芯してわき芽を伸ばすようにします。

4.ペチュニアの手入れ

水やり

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
土が乾いていないときに水を与え続けると、根腐れを引き起こすので注意します。
庭植えの場合は、極度に乾燥しない限り、水やりの必要はありません。

追肥

鉢植え、庭植えとも、元肥として緩効性化成肥料を施します。
3月~11月の生育期は、1か月に1回、緩効性化成肥料を置き肥にし、液体肥料を2週間に1回程度施します。

花がら摘み

花が終わったら、こまめに花がらを摘み取ります。すべてが咲き終わった枝は、つけ根の部分から切り取ります。

花がピークを過ぎて草姿が乱れてきたら、梅雨に入る前に草丈を半分程度に切り戻して休ませます。
切り戻すことによって、新しい茎が伸びてきて9月頃から再び花を咲かせてくれます。

増やし方

種まきやさし芽で増やすことができます。
挿し芽で増やす場合は、3月〜7月または9月〜10月が適しています。
種をつけていない枝を選び、7~8㎝くらいで切って、葉を2~3枚残して下葉を切り取ります。
1時間ほど水揚げしてから用土に挿し、半日陰で管理します。

5.ペチュニアに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

主な病気には、灰色かび病があります。
灰色かび病は、カビが原因の病気で、気温や湿度が高いと発生しやすくなります。
葉に小さな灰色の斑点ができ、次第に広がって枯れてしまいます。
治療はできないので、発病した部分はすぐに切り取って拡大を防止します。
水のやり過ぎなどの多湿が原因ですので、風通しを良くして病気を予防します。

主な害虫

主な害虫に、アブラムシが発生することがあります。
アブラムシは、茎や葉に集団で寄生し、植物の栄養を吸汁して株の生育を阻害します。
ウイルス病を媒介し、すす病を誘発することもあるので、早めに殺虫剤で駆除します。
日当たりや風通しが悪いと発生しやすいので、花がらをこまめに摘んで風通しをよくします。
アブラムシは薬剤に弱いので、オルトラン粒剤などを株元にまいて防除します。
発生した場合は、ガムテープなどで取り除き、大量に発生した場合は、殺虫剤で早めに駆除します。

枯れる原因

高温多湿に弱いため、葉が繁茂して風通しが悪くなると、灰色かび病が起きやすいので気を付けます。
花がらをこまめに摘み取り、切り戻しや剪定を行い、風通しを良くして病気を予防します。

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