カンパニュラの育て方

カンパニュラ

1.カンパニュラの基本情報

カンパニュラについて見ていきましょう!

カンパニュラの基本情報
■科 目:キキョウ科
■分 類:春まき一年草/耐寒性多年草
■学 名:Campanula spp.
■別 名:フウリンソウ、オトメギキョウ、ベルフラワー
■花言葉:感謝、誠実な愛、共感、節操、思いを告げる
■開花期:初夏(5~7月)

カンパニュラの鉢植えや苗が買えるお店

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2.カンパニュラの特徴

特徴

カンパニュラは、南ヨーロッパ原産のキキョウ科の植物で、多年草のものがほとんどですが、一、二年草のものも存在します。
ラテン語で「小さな釣鐘」を意味するカンパニュラは、風鈴や釣り鐘のようにふっくらとした花の形と優しい色合いが魅力です。
カンパニュラの仲間は種類が多く、その数は300種を超えると言われます。

代表的な品種のカンパニュラ・メディウムは、別名フウリンソウとよばれる二年草で、草丈が1mほどになります。
カンパニュラ・ベルフラワーは、別名オトメギキョウとよばれる多年草で、草丈は10㎝ほどで、ベルフラワーの名前で出回っています。
花の色は、青、紫、白、ピンクがあり、釣鐘状の花形やキキョウに近い花形もあります。
カンパニュラは、鉢植え、庭植え、切り花などのほか、グラウンドカバーとしても人気の植物です。

育て方のポイント

風通しと日当たりのよい場所で育てます。
高温多湿が苦手のため、夏は明るい半日陰で管理します。

3.カンパニュラの育て方

育て方

カンパニュラは、翌年に開花させるためには、前年の5~6月に種をまいて、一定の低温に当てる必要があります。
多年草(宿根草)は、春または秋に出回る苗を購入して植え付けます。

カンパニュラは、風通しと日当たりのよい場所を好みます。
日陰で育てると花が咲かなくなってしまうので、 日当たりの良い場所が適しています。

初めて栽培する場合は、強い日差しを避けられる鉢植えがおすすめです。
夏の高温多湿に弱いため、鉢植えは風通しの良い明るい日陰に移動します。
また、一定の低温に当てないと花芽を作らない品種は、室内に取り込まないようにします。
耐寒性の弱い品種は、霜よけをしておくと安心です。

カンパニュラ・メディウムなどの高性種は、秋に苗が出回ります。
一定の低温にあわないと花芽をつくらない品種は、秋のうちに苗を準備しておきます。
春に苗を入手する場合は、株が充実した大きめの苗を選び、花穂が上がる前に植え付けます。

カンパニュラの苗は、9~10月または3~4月に、鉢や庭に植え付けます。
植え付けの際は、根鉢を崩さないで植え付けます。

庭植え場合は、日当たりと水はけのよい場所を選びます。
庭土にあらかじめ苦土石灰をまいて、完熟堆肥や腐葉土を混ぜ込み、緩効性化成肥料を施します。
多湿を嫌うので、株間は20~30cmほどあけるようにします。

鉢植えの場合は、苗よりも一回り大きな鉢を用意します。
用土は、市販の草花用培養土を使用すると手軽です。
用土を自分で作る場合は、赤玉土小粒6、腐葉土4などの割合で配合し、苦土石灰と緩効性化成肥料を施します。

カンパニュラは、種まきから育てることもできます。
二年草タイプは、初夏に種をまくと翌年の春に花が咲きます。
種をまく時期は品種によって違い、二年草タイプのカンパニュラ・メディウムであれば5~6月に種をまきます。
育苗箱や平鉢に種をばらまきにして、発芽まで乾かさないようにします。
発芽したら間引きながら、本葉が3~4枚になった頃に育苗ポットに1株ずつ植え替えて苗を育てます。
風通しの良い半日陰で管理し、本葉が5~6枚になった頃に鉢や庭に植え付けて追肥をします。

4.カンパニュラの手入れ

水やり

水やり

鉢植えの場合は、生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
冬は休眠するので、水やりの回数を控えめにして、土の表面が乾いて2~3日してから与えるようにします。
庭植えの場合は、日照りが続かない限り、水やりの必要はありません。

追肥

肥料は、元肥として緩効性化成肥料を施しておきます。
追肥は、成長期の3~9月の間に、液体肥料を週1回程度与えるようにします。

花がら摘み

花が咲き終わったら、花がらをこまめに摘み取ります。

増やし方

種まきと株分けで増やすことができます。
宿根草タイプの株分けは、9~10月又は3~4月に4~5芽をつけて根を切らないように分けます。
鉢上げしたら、明るい日陰に置き、2~3日したら光に当てます。

植え替え

一、二年草タイプは花後に枯れてしまうので、一度植え付けたら植え替える必要はありません。
夏を越した株は、9~10月または3~4月に株分けを兼ねて一回り大きい鉢に植え替えます。

5.カンパニュラに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

主な病気に、白絹病が発生することがあります。
高温多湿の環境では、6~9月に白絹病になることがあります。
発病すると、土の表面や株元が白い糸状のもので覆われ、放置すると株や茎が腐ってやがて枯れてしまいます。
治療することができないので、発病した株は抜き取って撤去処分します。
水はけを良くして、風通しの良い場所で管理して病気を予防します。

主な害虫

主な害虫として、ハダニが発生することがあります。
ハダニは高温乾燥時に発生する害虫で、葉にクモの巣状の巣を作ります。
水やりのときに、葉の裏に霧吹きで水を吹きかけると防除することができます。
被害が大きい場合は、早めに殺虫剤で駆除します。

枯れる原因

カンパニュラは高温多湿に弱いため、水はけが悪いと根腐れや白絹病になることがあります。
水はけを良くして、風通しの良い場所で管理して病気を予防します。
複数の株を植える場合は、株間を十分にあけるようにします。

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