カモミールの育て方

カモミール

1.カモミールの基本情報

カモミールについて見ていきましょう!

カモミールの基本情報
■科 目:キク科
■分 類:春・秋まき一年草/耐寒性多年草
■学 名:Matricaria chamomilla
■別 名:カミツレ、カモマイル
■花言葉:逆境に耐える、苦難の中の力
■開花期:初夏(5~10月)

カモミールの鉢植えや苗が買えるお店

カモミールを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

2.カモミールの特徴

特徴

カモミールは、地中海沿岸原産のハーブの一種で、花や葉を乾燥させてハーブティーや、薬用として使われています。
カモミールは、一年草のジャーマン種と、多年草のローマン種の2つに大別されます。
一年草のジャーマン種はハーブティーによく使われ、多年草のローマン種は、エッセンシャルオイルや入浴剤によく使われています。

花はデイジーのような白い小花を咲かせ、青リンゴのような甘い香りがあります。
カモミールは比較的育てやすく、ハーブにも活用できることから人気の植物でもあります。

育て方のポイント

日当たりと風通しの良い場所で、乾燥気味に育てます。
水や肥料は、控えめに与えます。

3.カモミールの育て方

育て方

カモミールは、庭植えでも鉢植えでも育てることができます。
日当たりの良い場所で管理しますが、夏の暑さには注意が必要です。
鉢植えは涼しい場所に移動し、庭植えの場合は夏に直射日光が当たらない場所に植えるようにします。

カモミールの苗は、3〜5月頃に園芸店やホームセンターなどで販売されます。
苗を購入して育てるほうが簡単ですが、種をまいて育てることもできます。
カモミールは繁殖力が強く、茎葉が繁茂しやすいので、苗を複数植え付ける時には、株間を20〜30㎝ほどあけて植えるようにします。

植え付けに最適な時期は、3月〜5月と9月〜10月です。
庭植えの場合は、苗を植える2週間前に庭土を掘り起こして、苦土石灰を混ぜ込み軽く耕します。
植え付けの際は、掘りあげた庭土に腐葉土を3割ほど混ぜ込み、少量の緩効性化成肥料を施します。

鉢植えの場合は、一回り大きな鉢を用意します。
用土は、市販のハーブ用の専用土を使うこともできます。
用土を自分で作る場合は、赤玉土小粒7、腐葉土3などの割合で配合し、緩効性化成肥料を混ぜ込みます。
鉢は、日当たりのよい場所に置き、真夏は午前中だけ日が当たるような場所で管理します。

一年草のジャーマン種は、3~4月または9~10月に種まきをして育てることもできます。
種をまく場合は、育苗箱などに種まき用の土を入れ、種が重ならないようにばらまきにします。
土を薄く被せて、種が流れないように霧吹きで水を与え、日当たりのよい場所で管理します。
1〜2週間ほどで発芽したら、双葉が触れ合わない程度に間引きを行い、本葉2~3枚になったら3号ポット(直径9㎝)に植え替えます。
育苗して本葉5~6枚に育ったら、花壇や鉢に植え付けます。

4.カモミールの手入れ

水やり

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢の底から流れ出るくらいたっぷりと水を株元に与えます。
庭植えの場合は、基本的に水やりの必要はありません。

追肥

ジャーマン種は、植え付けの際に元肥に緩効性化成肥料を施すと、追肥の必要はありません。
ローマン種は、開花期間中に月に2~3回、薄めた液体肥料を与えます。

花がら摘み

花が咲き終わったら、花首から摘み取ります。
生育が旺盛ですので、茎葉が茂り過ぎると、株が蒸れてしまいます。
混み合っている部分の茎葉を切り取って、風通しをよくして病気や害虫の発生を予防します。

増やし方

ジャーマン種は、種を採取することができます。
ローマン種は、3〜4月と10月に、挿し芽や株分けで増やすことができます。
挿し芽は、元気な茎を10〜15㎝の長さに切り取り、下の葉を落として、水で湿らせた用土に挿します。明るい日陰で管理して、土の表面が乾いたら水やりをします。

株分けは、鉢から抜いた株の古い土を落とし、2〜3芽をつけて1株にして、新しい用土に植え付けます。

植え替え

ジャーマン種は、一年草のため植え替えの必要はありません。
ローマン種の鉢植えは、根詰まりになりやすいため、1年に1回、新しい用土で植え替えをします。

5.カモミールに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

病気は少ないほうですが、うどんこ病が発生することがあります。
うどんこ病は、うどん粉をまぶしたように白いカビが葉、茎、花などに発生し、放置すると生育不良で枯れてしまうこともあります。
初期のうちに専用の薬剤で対処しますが、収穫目的の場合は、薬剤の注意事項を確認してから使用するようにします。

主な害虫

主な害虫には、アブラムシとハダニがいます。
カモミールを収穫目的とする場合は、殺虫剤の注意事項を確認してから使用するようにします。

アブラムシは、茎や葉に集団で寄生し、植物の栄養を吸汁して株の生育を阻害します。
ウイルス病を媒介し、すす病を誘発することもあるので、早めに殺虫剤で駆除します。
日当たりや風通しが悪いと発生しやすいので、茎葉を適度に切り取って風通しをよくします。
発生した場合は、ガムテープなどで貼りつけて取り除きます。大量に発生した場合は、殺虫剤で早めに駆除します。

ハダニは高温乾燥時に発生する害虫で、葉にクモの巣状の巣を作ります。
水に弱いので、水やりのときに、葉の裏に水を吹きかけると防除することができます。
大量に発生した場合は、早めに殺虫剤で駆除します。

枯れる原因

根腐れ病になると枯れてしまうことがありますので、水の与え過ぎや、株が蒸れないように気をつけます。
鉢植えの場合は、水やり後の受け皿の水もこまめに捨てるようにします。

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