エリカの育て方

エリカ

1.エリカの基本情報

エリカについて見ていきましょう!

エリカの基本情報
■科 目:ツツジ科
■分 類:半耐寒性~耐寒性常緑低木
■学 名:Erica
■別 名:ヒース、ハイデ
■花言葉:孤独、謙遜
■開花期:冬~春(11~4月)

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2.エリカの特徴

特徴

エリカは、2mくらいの高さのツツジ科の植物ですが、小さな花が枝にたくさん集まって咲くため、全体で見るととても華やかな印象が特徴です。
種類によって、花の咲く時期も花の色や形も異なります。

エリカは、冬に花を咲かせる貴重な花で、ジャノメエリカ、クリスマスパレード、スズランエリカなどの品種が人気です。
別名でヒースやハイデと呼ばれていて、南アフリカ原産の種類が栽培されています。
初夏から秋に咲くヨーロッパ原産のものは、高温多湿に弱いため、一般地での栽培は難しいと言われています。

育て方のポイント

エリカは、風通しがよく日当たりの良い場所を好みます。
根が弱くて過湿を嫌い、水やりが多いとすぐ根腐れを起こします。水やりは、鉢土の表土が乾いてから、たっぷりと与えるようにします。
高温多湿に弱いので、夏は水のやりすぎに注意し、梅雨時は雨に直接当てないようにします。

3.エリカの育て方

日当たりが悪いと、花つきが悪くなります。
室内よりも戸外で直射日光に当てた方が株もよく育ち、花つきもよくなります。
冷たく乾いた風や、霜の当たらない場所ならば、戸外でも越冬できますが、最低温度が5℃を下回る寒い地方では、室内に取り込むようにします。
庭植えのものも鉢上げして、5℃以上の室内で管理するようにします。

ジャノメエリカは、比較的暑さに強い品種ですが、日当たりと風通しのよい場所に植えるようにします。
植える時期は、4月~5月の暖かくなってきた時期が適しています。
株間は、15~20㎝空けるようにします。

ジャノメエリカは暖地では庭植えもできますが、土がいつも湿っていると根腐れを起こしやすいので、水はけの良い環境で育てます。
冬季は霜よけを施します。

それ以外の品種は、鉢植えでの管理が適しています。
エリカは弱酸性の土を好むので、地植えにする場合も苦土石灰をまいて土を中和する必要はありません。

鉢植えの場合には、苗よりも一回り大きいものを用意します。5号鉢(口径15㎝)で1株が目安です。
用土は、赤玉土4、鹿沼土4、ピートモス2などの配合が適しています。
春~秋の生育期は、月に1~2回液体肥料を施し、土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげます。

4.エリカの手入れ

水やり

水やり

エリカは根が細いため、乾燥にも湿りすぎにも弱いという特徴があります。
庭植えの場合は、雨が降らない時期が続いて土が乾燥している場合には、水やりをします。
鉢植えの場合には土が乾燥してきたら水を与えます。
開花中は水切れに注意し、冬の開花中も水やりをします。
水のあげすぎは、根が腐ってしまう原因になりますので、あげすぎないように注意が必要です。

追肥

成長期の4~7月に追肥を施しますが、置き肥なら月に1度、液体肥料なら月に1~2回が目安です。
多肥は花つきを悪くするほか、根腐れの原因になります。8月以降は与えないほうが、花つきがよくなります。

剪定

花が咲き終わったら、伸び過ぎた枝を切りそろえておくと、秋に花をつけます。
こんもり茂って咲くタイプは、株の半分程度まで残すようにして刈り込みます。

増やし方

エリカは、挿し木で増やすことができます。
剪定した枝を10㎝ほどカットして、鹿沼土などに挿します。

植え替え

植え替えは、毎年花後に行います。
根鉢を崩さずに、鹿沼土主体の水はけの良い弱酸性度の土に植え替えます。

5.エリカに発生する病気と害虫

主な病気

発生する病気は、ほとんどありません。

主な害虫

主な害虫には、アブラムシとカイガラムシがいます。

成育期にアブラムシがつくことがあります。
若い茎葉や新芽、花などに群がって大量に発生し、吸汁して株を弱らせてしまいます。
ウイルス病を媒介する害虫ですので、殺虫剤などで早めに駆除します。

カイガラムシは、日当たりや風通しが悪いと発生することがあります。
カイガラムシは、貝殻に似た殻を被った黒い虫で、枝や幹、葉に寄生して株を弱らせます。
大量発生することが多く、成虫になると殺虫剤も効きにくくなります。
なるべく幼虫の時期に発見して駆除します。成虫は、ブラシや割り箸などで擦り落とすようにして駆除します。

枯れる原因

枯れる原因としては、移植に弱かったり、土質を選ぶという点が挙げられます。
強い乾燥や多湿にも弱く、水の管理には注意が必要な花です。
水切れを起こしてしまっても、葉が萎れないのでわかりにくいので注意が必要です。
一度水切れを起こしてしまうと、その後は水を与えても回復せずに枯れてしまうことがほとんどです。
水切れの他にも、病気や害虫の影響によって枯れてしまうことがあります。

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