1.フクジュソウの基本情報
フクジュソウについて見ていきましょう!
■分 類:耐寒性多年草
■原 産:シベリア、中国、日本
■学 名:Adonis ramosa
■別 名:ガンジツソウ(元日草)、アドニス
■花言葉:幸福
■開花期:1~4月
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2.フクジュソウの特徴
幸福と長寿の花として親しまれるフクジュソウ(福寿草)は、正月の床飾りとして知られており、旧正月ごろに咲くことからガンジツソウ(元日草)とも呼ばれます。
- 日当たりのよい場所で育てる。
- 冬の寒さに当てないと花が咲かないので、年内は戸外で管理する。
- 暑さに弱いので、夏は半日陰で管理する。
- 夏以降に地上部は枯れるが、根は生きているので水やりは忘れずに。
- 追肥として、花後と6月に薄い液肥を施す。
- 3~4年に1回は株分けする。
3.フクジュソウの育て方
日当たりのよい場所で育てましょう。花は日の当たっている間しか開かない性質を持ちます。
また、冬の寒さに当てないと花が咲かなくなってしまうので、年内は戸外で管理します。
暑さに弱いので、夏は半日陰で管理した方がよいでしょう。
苗からの育て方
苗は10月頃から、鉢花は12月頃から出回ります。
■良い苗
・大きいつぼみや葉が多くあるもの。
・全体にがっしりと締まっているもの。
■悪い苗
・茎が弱々しく伸びて全体的にバランスが悪いもの。
・葉が変色して枯れているもの。
用土:赤玉土(小)4、軽石砂4、腐葉土2
元肥:与えないか、緩効性化成肥料を少量程度
- 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
- 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
- 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて苗を置きます。
- 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
- たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させます。
元肥:与えないか、緩効性化成肥料を少量程度
株間:30cm
- 苗を植える2週間くらい前から、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
- 植え穴を空けて、茎の基部が隠れる程度に植えつけます。
- 株元にたっぷりと水を与えます。
4.フクジュソウの手入れ
元肥は与えないか、少量の緩効性化成肥料を施します。
追肥として、花後と6月に薄い液肥を施します。
▼水やりのタイミングは?
土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。乾燥させすぎず、また湿らせすぎないように管理しましょう。
夏以降に地上部は枯れますが、根は生きているので水やりは忘れずに続けましょう。
▼水やりの方法と注意点は?
花・葉・茎に水が直接かからないように、鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。
▼水を与えすぎると根腐れの原因に
土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。
根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。
植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。
ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。花・葉・茎に水が直接かからないように、静かに与えましょう。
購入した鉢花の場合、小さい鉢に合わせるために根を切り詰めてあるので、花が咲き終わったらすぐ大きい鉢に植えかえましょう。
- 20cm以上にもなる太い根なので、5~6号鉢以上の深鉢を選びます。
- 古い用土をよく落とし、新しい用土で植えつけます。
- 鉢の中央に土を盛り上げて、根は切らないように広げて植えます。
- 日当たりがよく北風の当たらない戸外で管理します。
- 6月になったら風通しのよい半日陰に置きます。
鉢植えなら1~2年に1回、地植えなら3~4年に1回は株分けして更新しましょう。
- 根を切らないように丁寧に掘り上げます。
- 古い用土をよく落とします。水洗いしても大丈夫です。
- 1株に5~10芽ほどつけて、マイナスドライバーなどを使って分けていきます。
- 根を乾かさず、先端を切らないように注意します。
- 切断面は消毒液に浸けると安心です。
- 新しい用土で植えつけます。
5.フクジュソウに発生する病気と害虫
主な病気
▼症状
茎の途中に白い網状のかびが広がって、茎が褐色~黒色に変色して枯死します。
▼発生時期
6~8月
▼予防と対策
菌核は次の植物に伝染していくので、被害にあったすべての株を抜き取り、焼却処分します。また、菌核は土の中で生き続けているので、株の処分後ただちに土壌殺菌剤を散布します。
主な害虫
▼症状
チョウやガの幼虫です。夜行性なので、昼間は土中などに潜み、夜間になると出てきて葉や花芽を食害します。
▼発生時期
3~6月、8~10月
▼予防と対策
- 成虫やサナギには薬剤の効果がうすくなるので、幼虫のうちに早期対策をします。
- 産卵のかたまりを見つけたら、孵化する前に除去します。
- 夜間に植物をチェックして、幼虫を見つけたら捕殺します。
- 成虫のチョウやガが飛んできて卵を産み付けるため、害虫忌避剤を散布します。
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