カスミソウの育て方

カスミソウ

1.カスミソウの基本情報

カスミソウについて見ていきましょう!

カスミソウの基本情報
■科 目:ナデシコ科
■分 類:秋まき一年草/耐寒性多年草
■学 名:Gypsophila
■別 名:ジプソフィラ、ベビーズプレス
■花言葉:清らかな心、無邪気、感謝
■開花期:春(4~7月)

カスミソウの鉢植えや苗が買えるお店

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2.カスミソウの特徴

特徴

カスミソウは、ヨーロッパ~アジアが原産で、一年草のほかに多年草(宿根草)の品種もあります。
学名の「ジプソフィラ」は石灰を好むという意味で、ヨーロッパの石灰地帯に自生していたことが由来とされています。

カスミソウは、一般的に一年草のものが多く出回っています。
一年草は秋に種をまくと、翌年の春に花が咲き、夏に枯れてしまいます。
花色は、白とピンクで、細かく分岐した枝に小さな花をたくさん咲かせて、一重咲きや八重咲のものもあります。
遠くからみると、草姿が春霞みのように見えることから名が付いたと言われています。
一年草は種から育てますが、多年草(宿根草)は挿し芽や株分けで増やすことができます。
カスミソウは、花壇などのほか、切り花の素材としても人気があります。

育て方のポイント

カスミソウは、日当たりと水はけの良い場所で育てます。
苗を植え付ける際は、あらかじめ苦土石灰をまいて土壌酸度を中和しておきます。

3.カスミソウの育て方

育て方

カスミソウは、種まきや苗を植え付けて育てます。
種まきは発芽率があまり高くないので、苗から育てた方が簡単です。
ポット苗は、春になると園芸店やホームセンターなどで販売されます。

カスミソウは、日当たりと水はけがよい場所を選んで苗を植え付けます。
酸性土壌を嫌うため、庭土を掘り起こして、苦土石灰を混ぜ込んでおきます。
用土は、完熟堆肥や腐葉土をすき込み、水はけをよくします。
株間は30cm以上あけて植え付けます。
秋の植え付けは、寒さが来る前に植え付けを終らせます。
カスミソウは寒さに強いので、霜対策を株元に施すと安心できます。

鉢植えの場合は、用土は市販の草花用培養土を使用すると手軽です。
用土を自分で作る場合は、赤玉土小粒8、腐葉土2のなどの割合で配合し、苦土石灰を混ぜこみ、緩効性化成肥料を施します。
鉢は、ポット苗よりも一回り大きな鉢を用意し、根鉢を崩さずに植え付けます。
鉢は、風通しのよい日なたに置いて管理します。

種まきから育てる場合は、9月~10月中旬に箱にばらまきにするか、育苗ポットに種を4~5粒ずつまきます。
7~10日ほどで発芽しますので、間引きをして本葉5~6枚になったら鉢や花壇に植え付けます。

種まきは、庭などに直まきにすることもできます。本葉5~6枚の頃に、株間30㎝に間引きます。

4.カスミソウの手入れ

水やり

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
過湿に弱いので、根腐れにならないよう水の与え過ぎに注意します。
庭植えの場合は、水やりの必要はありません。

追肥

追肥は、春にリン酸、カリの多い液体肥料を月に1~2回与えます。

花がら摘み

たくさんの花が咲くので、花が咲き終わった花茎は株元まで切り戻します。

増やし方

宿根カスミソウなどは、挿し芽や株分けで増やすことができます。
挿し芽は、新芽の先端を7~8cmの長さに切って挿し穂にし、下葉を半分ほど切り落としてから用土に挿します。
株分けは、ナイフなどを使って大きめの株を2~3つに分けて植え付けます。

植え替え

1年草は、花後に枯れるので植え替えの必要はありません。
宿根草タイプは、毎年3月頃に一回り大きな鉢に植え替えます。

5.カスミソウに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

主な病気に、立枯れ病があります。
立枯れ病は幼苗期に発生し、茎が根元から腐って枯死する病気です。
水のやりすぎや窒素肥料の過多に注意し、風通しを良くして発生を予防します。

主な害虫

主な害虫として、アブラムシ、ハダニが発生することがあります。

アブラムシは、茎や葉に集団で寄生し、植物の栄養を吸汁して株の生育を阻害します。アブラムシは、ウイルス病を媒介することもあるので、早めに殺虫剤で駆除します。

ハダニは高温乾燥時に発生する害虫です。水やりのときに、葉の裏に霧吹きで水を吹きかけると防除することができます。発生したときは早めに殺虫剤で駆除します。

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