1.エビネの基本情報
エビネについて見ていきましょう!
■分 類:耐寒性多年草
■学 名:Calanthe discolor
■別 名:ジエビネ、エビネラン、カランセ
■花言葉:謙虚、謙虚な恋、にぎやかな人柄
■開花期:春(4~5月)
エビネの鉢植えや苗が買えるお店
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2.エビネの特徴
特徴
エビネは、日本各地に自生するランの仲間です。日本では約20種の原種が自生していると言われています。
地下の球茎がエビの尻尾に似ていることから、エビネ(海老根)の名が付いたと言われています。
自生しているものは数が減ってしまい、準絶滅危惧種に指定されていますが、人工交配によって多くの園芸品種が作られています。
花色は白の他、赤、オレンジ。ピンク、紫など、無い色は無いと言われるほど多彩です。
一株ずつ花色、形、香りなどが異なる特徴があり、海外でも人気の高い植物です。
育て方のポイント
エビネは、夏の直射日光や多湿に弱い植物です。
庭植えは、常緑樹の木陰などの明るい日陰に植え、夏場は直射日光を避けて、遮光します。
鉢植えは、日によく当てて、花後は風通しの良い半日陰に置いて管理します。
3.エビネの育て方
エビネは、水はけがよく、しかも水持ちする土が適しています。
鉢植えの場合は、赤玉土4、鹿沼土4、腐葉土2の割合で混ぜたものを使います。
開花中は、直射日光を避けて明るい場所に置き、開花後は風通しの良い半日陰に置きます。
鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。
庭植えの場合は、元々の土に腐葉土を混ぜて、通気性と水はけを良くします。
購入したポット苗は、根をほぐさずにそのまま植え付けします。
植え付け後は、新根の成長が始まるまでは水やりをしますが、その後は水やりの必要はありません。
1年を通して風通しのよい場所で育てるようにします。
4.エビネの手入れ
水やり
花が咲く4月~秋に掛けて、水やりをしっかり行うことが大切です。
鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと水をあげます。
庭植えの場合は、新根の成長が始まるまでは水やりをします。その後は、極度に乾燥しない限り水やりの必要はありません。
追肥
鉢植えの場合は、3月~6月の成長期に月1回、緩効性の化成肥料を施します。
7月~9月にかけては、少なめの緩効性化成肥料や液体肥料を与えます。
強い肥料与えると、根が傷む原因になるので気をつけます。
花がら摘み
花がしぼみ始めたら抜き取り、株の生育が弱らないようにします。
花茎を持って上にひねるようにして引っ張ると、抜き取ることができます。
増やし方
エビネの増やし方は、株分けが一般的です。
株分けの場合、新芽を傷めないように注意し、新芽にバルブ(茎の一部が肥大したもの)が2個以上つくように分けます。
植え替え
植え替え時期は、花が終わる5月下旬頃が最適です。
庭植えの場合は、4~5年に1回植え替えをします。
鉢植えの場合は、毎年植え替えを行う必要はなく、2~3年に1回で構いません。
また、植え替え後は緩効性の化成肥料を施します。
5.エビネに発生する病気と害虫
主な病気
エビネに発生する主な病気に、ウイルス病と軟腐病があります。
最も注意が必要なのはウイルス病で、開花時に花や新葉に濃淡のまだら模様が現れます。
一度感染すると治療できないため、他の株に伝染させることもあります。
アブラムシがウイルスを媒介するため、アブラムシが大量に発生した場合は、早めに薬剤処理をして対処します。
軟腐病は、株や新芽を感染して溶けるように腐らせてしまい、悪臭を発生します。
ハサミなどで切った箇所や害虫の食害した傷口から菌が侵入します。
作業をする際は清潔なハサミを使い、害虫を寄せ付けないように予防します。
主な害虫
主な害虫には、アブラムシ、ハダニ、ナメクジがあります。
アブラムシは、体長0.5㎜程度の小さな虫で、主に4~5月に花茎、花、つぼみに発生します。
繁殖力がとても旺盛で、短期間で増殖します。
花茎などを食害するだけでなく、ウイルス病を媒介するため注意が必要です。
見つけたらすぐに花茎を抜き取るか、粘着テープなどで駆除をします。
大量に発生した場合は、薬剤で処理します。
ハダニは、夏の高温乾燥時に葉の裏に多発します。体長が1㎜程度で肉眼では見えにくい虫です。
発生初期は、葉に白い小斑点が生じますが、食害が進むと葉の裏がかすれたように白くなり、生育が止まってしまいます。
ハダニは水を嫌うため、葉裏に水をかけると発生を抑えることができます。
鉢植えの場合は、風通しをよくして、乾燥に注意します。
ナメクジは、春から秋にかけて発生し、花茎、花、つぼみを食害します。
昼間は鉢の裏や土の中に潜み、夜間に活動します。
多湿状態で動き回り、這った跡が残ります。ナメクジは、1匹ずつ捕まえて捕殺するのが有効です。
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